早春の青葉山 〜雪割草を求めて〜


雪割草(三角草)が咲くと言う、青葉山に登って来ました。

一昨年、この青葉山にしか咲かないと言うオオキンレイカを捜し求めて以来、

還暦の老体にムチを打っての挑戦です。




登山道の入り口は、西国二十九番札所の松尾寺。

開山千三百年の記念のこの年、

七十七年振りに御本尊の御開帳。

本堂奥の厨子の扉が開いていて、

秘仏の馬頭観音像にも参拝できた。

登山の無事と、雪割草との対面を願って

いつもより多目のお賽銭をお供え。


いざ、山頂目指して出発。


本堂右手、太鼓橋の渡り廊下の下をくぐれば

青葉山登山道の入り口。


山頂まで、この石段のようなゆるやかな

傾斜だったらいいのですが・・・


ほぼ垂直に近い断崖絶壁のような

場所もあることを覚悟でいざ出発。
比較的ゆるやかな山道を進む。

竹林や杉林の間を通り抜け、

両側が崖のようになって、

枯れ枝や枯れ葉の積もった川になっている。


通る人を見定めるかのように、

ショウジョウバカマが咲いていた。

この日出会った唯一の一輪でした。
石の鳥居をくぐると、いよいよ本格的な山道になる。 杉の根っこがむき出しになって、丁度いい階段になっている。
道なき道、崖に設置された太いロープを頼りによじ登る。

木々の間から、東舞鶴の港や家並みを望む。

時間的には中間点あたりか。


結構過酷である。

登頂をあきらめようかと思い始めた途端

念願の雪割草との対面が始まる。
この日出会ったのは、ほとんど雪割草ばかり。イカリソウも咲いていたのは(見つけられたのは)一輪だけでした。
1時間半かかってようやく山頂に到達。暫し展望をながめながら満足感に浸る。






21.03.21 舞鶴市 青葉山にて





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