吉原の万灯篭
舞鶴市吉原、伊佐津川の河口付近は漁師さんや水産加工業者の町。
およそ300年前、大量のクラゲが発生し漁が出来なくなった。
死活問題となった漁師さんたちが、
海の神の怒りを静めるために始めた祭りだと伝わる。
大きな竹で、骨だけのような魚の形を組み、松明をくくりつけた万灯篭(まんどろ)。
万灯篭を伊佐津川の中央付近に運び入れて火を着ける。
火の着いた万灯篭を、バランスを取りながら垂直に引き起こす。
意外と重いようで、倒れそうになり、観客もハラハラしながら見守る。
万灯篭をグルグルと回転させるのが見所、観客からも歓声が湧き起こる。
昨年は祭りが始まったとたんに、土砂降りの雨で中途半端だった。
好天に恵まれた今年は、去年の分まで永く永く回り続けた万灯篭でした。
21.08.16 舞鶴市吉原 伊佐津川にて